ファナティックというより知恵遅れ。
奇怪な髪型と悪趣味なシャツとゆらゆら左右にゆらめく挙動不審。
トラボルタが『バトルフィールド・アース』以来の衝撃的に頭悪すぎるビジュアルで迫真の主演です。
かつて見せそうで見せたことのない涙出そうになるような痛々しい知恵遅れパフォーマンスで、戦慄が走る1本。
誰もが恐れていた事態。
『シンプル・ジャック』の完全映画化。
実現したんですねついに。
映画化不可能と言わしめた、というか映画化しちゃダメなのよw
ベン・スティラーが観たら複雑な心境になることが容易に想像できるのでなかったことにしたいけど、現実に作られた作品なんだと思うとやっぱり涙が出ますw
『アイ・アム・サム』のサムさんが知的なエリートに思えるほどの主役の映画マニアのムースさんがどうしようもなく、うんざりするほど、どつきまわしたいほど知恵遅れ。
悪意がないから迷惑かけ続けるし、人の言うこと聞けないし、物分かりも悪いくせに、何かと癇癪ばかり起こします。
熱狂的にファンになってしまう対象が、たかがデヴォン・サワってゆーのも意味がわからないし、説得力なんて1個もないので、スリラーとしても娯楽性ゼロのむなしさ。
主人公がサイコパスじゃなくてただの知恵遅れなので、延々とイライラしかしません。
いっそのこと殺してあげればラクになるのに、バカみたいに大ケガだけさせて野放しにするのが不憫。
知恵遅れを何だと思ってるんだまったく。
そんなわけで、トニスコの『ザ・ファン』がアカデミー賞受賞作に思えるほどの出来に自分の目を疑ってしまうのが本作でした。