『サイコ・ゴアマン』

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思っていた以上に相当良く出来てたし、何なら気品や高級感さえ感じてしまったぐらいに本作は全然素晴らしかった。

作り手が本当に心から作りたい映画なんだと思いましたね。

そんな熱意が籠ってた。

特撮好き、SF好き、宇宙人好き、80年代好き、日本の戦隊物も好きかもしれない人たちのの情熱と丹精が作り上げた珠玉の名作が誕生。

おそらく想像しうる限りの特殊効果のアイデアが詰め込まれて、ジャンル映画への思い入れの深さ、特撮演出へのこだわりと愛情の強さがしっかり伝わってくる物作り精神が伺える創造性豊かな芸術作品に完成されていてとっても笑顔になりました。

たまたま家の裏庭で掘り当てた魔法の宝石の魔力で邪悪な悪魔の宇宙人を蘇らせてしまったのが、よりによって地球で最も危険でクレイジーな天真爛漫少女ミミだったという『サイコ・ゴアマン』が傑作すぎたのだ。

宝石持つ者がサイコ・ゴアマンのご主人様ってことで、サイコ・ゴアマンはなんとかミミから宝石奪おうと頑張るんだけども。。。という話ですw

実はサイコはミミ、ゴアマンは常識人(というか化け物だが)に見えるほど、ミミがサイコでした。

慈悲とは無縁の残忍宇宙人のはずのサイコ・ゴアマンがタジタジになるほどミミが独自の世界観で生きていて、堂々と自己を確立してるのだw

サイコ・ゴアマンという宇宙規模のあまねく死と破滅をもたらす脅威と恐怖の存在が目の前でインシディアスに出てくる異界の悪魔みたいな形相にも関わらず、全く動じないミミが全編クールで人間的にも憧れてしまうのだw

サイコ・ゴアマンをギャグ化させてしまうほどのミミが放つ想定を超えてくる狂気と暴力性。

サイコ・ゴアマンはもはやミミのペットでしかなくなるのだw

サイコ・ゴアマンを自由にコントロールできる宝石の威力で、ただただ遊び相手が欲しい程度の発想で、思い通りに操りまくるミミのやりたい放題の我が道w

ミミが宇宙の支配者ぐらいの自信満々の俺様っぷりw

サイコ・ゴアマンも一目置くほどの地球を代表する一番の異常者ミミ。

その自分中心で、自らを王女呼ばわりする根拠のない自信と媚びない強い心が痛快にも程があるのだ。

地球を嫌いになってもミミだけは嫌いにならないでくださいというぐらい心無いはずのサイコ・ゴアマンに特定の愛をもたらし、ミミと家族以外はとっとと破滅に向かうハッピーエンドとは言えないのに、心温まる不思議w

この結末は幸福であり破滅的で、サイコ・ゴアマンさんにとっては結構苦渋の決断だったんでしょうw

古き良き特撮ロマンとゴアマンの名に恥じないゴア表現のステキな見所が詰まった地球を愛が救わない姿勢なのに、残酷でありながらもなんだか最後はホッコリもするSFコメディ。

サイコ・ゴアマンを手懐けるミミ役の子役少女がケイト・ブランシェットも目を見張るような名演技で断然魅力しかないし、ちゃんとした特撮集団が作ってるだけあって、特殊効果が造形から何から全部丁寧で作り込んでてスゲー感動的。

ハチャメチャやってるようで、見せ場を心得たストーリーもスマート!

最高でした!まさにサイコー・ゴアマン!

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