軽くなんか観たいなぁと思い、あまり期待せずに鑑賞。
結構良かったですね。
たぶん傑作でした。
『ドライヴ』とか『ベイビー・ドライバー』系列の逃がし屋映画です。
ほぼ車内でのみ展開するシチュエーション映画のような作りなので、これまでの逃がし屋映画にはない新しさがあります。
主人公が仕事中に謎の相手からの着信を受けたことで事態が狂っていく話。
正体不明の敵からの脅迫や奇襲、仲間の裏切り、家庭内トラブルとか色々起こります。
運転中の主人公と相手側との通話のみで緊迫感を演出できているのはさすが。
最近ではブルース･ウィリスの『デス･ウィッシュ』や『スモーキン・エース』なんかで犯罪映画に定評のあるジョー・カーナハンが製作に携わっているだけに真っ当な犯罪スリラーに仕上がっています。
銃撃戦やカーチェイスなどアクション的な見せ場もありますが、基本的にスリラーとして観るべき。
役者で褒めるとすれば、やっぱ主役のホイールマン演じるのがフランク・グリロさんがすこぶる良い。
この人は最近アクションやスリラーのジャンルで主役張って、そこそこ活躍してますよね。
『ウィンター・ソルジャー』『シビル・ウォー』のキャプアメ作品、『パージ』の2作目以降なんかが有名。
最近だと人気シリーズの最新作『スカイラン 奪還』が公開待機中。
泥臭いタフガイタイプで、どうしても悪党面なので今回のような闇社会で生きる役はピッタリｗ
基本的に車内でも車外でも誰かにブチ切れて、悪態ついてる演技ですｗ
だけど、後半は娘想いの父親としての優しさや男の哀愁も感じさせてくれました。
もっと色んな作品で色んな役を観てみたい役者。
逃がし屋映画の主人公って寡黙な孤高のヒーロータイプが多いけど、ホイールマンさんみたいにガンガン主張しまくるタイプも新鮮ｗ
こだわりのカメラワークで車好きにもアピールしてるので、その手のファンの人も機会があればぜひ観て欲しいです。
時間も短く、サクサクと観れるので、軽い気持ちでどうぞ！
