オレは『戦火の馬』の方が好きですねw
馬をもっと前面に出してほしかった。
実話だから仕方ないが。
そもそも典型的で、類型的で、ただのハリウッド映画でしたこれはw
911直後、めっちゃ怒った米軍が、アフガンのどっかのタリバンの拠点目指して、制圧のために極秘作戦として12人の兵士送る話。
アフガンの現地が山と丘の険しい道のりすぎて、なんと面倒なことに馬で移動することになっちゃうのだw
馬乗りながらタリバン見つけて、ゴツゴツしたそこら辺の岩とか物陰に隠れつつ、こっそり無線連絡して、空から爆弾投下して皆殺し空爆作戦。
まぁ、相手が天国行きたくて仕方ない自爆テロが生きがいのタリバンさんたちってことでそう簡単に怯んだりしないんですよね。
戦士としての心意気はお国柄でしょうね。
やたらと人数が大勢いるし、豪華な殺人兵器も潤沢で、かなりの苦戦を強いられてました。
空爆と銃撃戦を繰り返すという展開が後半です。
いやでも、空撮からの気持ちいぐらいのボッカンボッカン撮影が爽快ではありましたw
迫力な空爆シーンのみがこの映画の唯一の見所なのかもしれんw
撮影とカメラはやたらとカッコつけてましたw
そんな印象しかない。
たくさん殺し合う割には、スピルバーグやメルギブのような目を覆いたくなるようなリアリティのある表現がほぼないし、話も雑でした。
タリバン側の冷酷な指導者さんが、幼い子供たち脅して、女性を平然と公開処刑するシーンだけちょっとショック度あった。
みんなのキャラクターも悪くはないんだけど、どこかあっさりで淡泊というかね。。。
12人のホース・ソルジャーさんたちはほとんどペラペラな薄さ。
『タイラー・レイク』ではベタな設定でも魅力的ったクリス・ヘムズワースさんですが、今回はどーも心無い。
形通りのイケメンヒーローを表面的に演じてる事務的にこなしてます感が全面に出てました。
マイケル・シャノンもマイケル・ペーニャも演技の才能を無駄遣いしているだけの宝の持ち腐れw
現地で協力してくれる反タリバン勢力率いる将軍さんの方が良く描かれてた気がしました。
無骨だけどいい性格で、タリバン側に個人的な復讐に燃えてる事情やアフガン戦士としての信念もある。
戦い方や方向性でクリス・ヘムズワースさんと意見衝突して、ケンカ別れしたりするが、結局はいいヤツだったといういつものお約束パターンw
実話にしては「映画」をあまりに意識しすぎてる展開なんですよね。
画面自体は大作映画っぽく体裁整えているんだけど、ハリウッドがよくやりがちな軽薄な自画自賛映画でしたね。
ハリウッドの癖ですね。
こんなのがたまにある。
全体的にすべてが単純な描かれ方を通しすぎてました。
米軍もタリバンも話も。
たぶん、その方が都合が良かったんだと思う。
こーゆータイプは、本当にジェリー・ブラッカイマーらしいなと思ってしまった。
いい意味でも悪い意味でもw
もうこの人は過去のプロデューサーになりつつありますね。
面白いとは思いますので、アマプラで配信中にボサッと観てみるのもいいかとw