『初恋』
三池でしたw
なにやら初恋ってことだから珍しく可愛い純愛モノでも撮ったんかなと観てみたら、やっぱ三池だからハチャメチャなドタバタ活劇なのよw
末期ガン判明してヤケクソなボクサーと禁断症状で幻覚見まくるジャンキー女がバッタリ出会って、警察とヤクザとチャイニーズマフィアから逃げ回る羽目になり、みんながワイワイ入り乱れる話。
年齢的にトニスコの『トゥルー・ロマンス』をどうしても思い出しちゃうんだけど、歌舞伎町だし、三池なんでねw
なんつーか、真っすぐな気持ちで「オモシレー!」って思える作品でした。
邦画で一番の勢いとパワーがあるのよ。
三池さん。
キャストが全員が文句出ないチョイスなのも評価高い。
特に染谷君はやっぱスペシャルな才能。
抜きんでて天才でしたw
何かあったに違いないと思わせる振り切りぶりでブットばしてたベッキーは頑張りに拍手したいですよねw
ギャグなんかはスベる寸前でちゃんと面白く成り立ってて、悪ノリに陥ってるだけで意味不明な『極道大戦争』とは違って、最後までちゃんと見れるw
アホとバイオレンスの間で具合良く作ってて、まだまだ三池は微塵もボケてないなと再確認できました。
高倉健映画の仁義な精神を懐かしみ、「死ぬ気で生きれ」みたいな昭和節謳ってみたり、主役男女の描き方なんかも古き良き心w
タイトルが『初恋』になってるゆえんなんかね。
だけど、どこまでも三池なんよ。
古い価値観を自分のセンスに落とし込んでくるので、ちゃんとこの人の映画になってる。
実はデンゼルの『イコライザー』に一番憧れていることが、夜のホームセンターで展開する好き勝手な殺し合いシーンで判明もしましたw
ルンルン気分な和気あいあいとした三池のステキな新作でした。
公式サイト
『エスケープ・ルーム』
ただのゲームだと思って軽い気持ちで参加に来たのに、実際はマジのガチな命がけのリアル脱出ゲームだったという話でした。
シンプルに面白かった。
まぁ、ゲームというか、マジで死ぬヤツなんよw
その時点でもうゲームじゃないw
死ぬつもり一個もなしでみんな来てるからねw
余暇程度の心構えなのに、生きるか死ぬかの謎解き迫られる理不尽な一日なのだ。
脱出のために用意された謎と解き方がもう高度すぎて、オレなんかはずっと感心しっぱなしでしたw
本気で参加者を殺そうとしてるルームの人でなしな仕掛けの数々が全編えげつなかったぁ。
登場するルーム自体がいちいち不要に凝ってて、新しいルームに移動するたびにワクワクしてしまいました。
この手の話ってよくあるじゃないですか。
低予算のB級映画とかで量産されてるタイプ。
見知らぬ男女が一室に集められてワケもわからずサバイバルするヤツ。
たぶん一番ちゃんと作ってるのがコレ。
『エスケープ・ルーム』です。
ナタリ監督の『CUBE』を引き合いにだしてる人いるんだけど、スケールがもう全然違いますよね。
お金かけてるだけあって大作なゴージャス感で「映画観たなぁ」という満足感。
キャラクターはきっちり描き分けされているし、脚本には手に汗握るスリルがある。
『デボラ・ローガン』や『インシディアス 最後の鍵』作ってるアダム・ロビテル監督ってことで、仕掛けの発想が全部怖かったしw
本当に作って欲しい『エスケープ・ルーム』は楽しい殺人アトラクションでしたw
続き作るの前提の引っ張る落とし方だったけど、最近こんな企画多いなw