『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
ネトフリに登場しててラッキーでした。
スゲー面白かったです。
ポスターの時点ですでに面白いに決まってるだろって自信がみなぎり溢れ出てますけど、本当にね、冗談じゃなく面白かった。
なんでしょうねこのとんでもない面白さは。
ずっと見応えしかなくて、この面白さは狂気。
最高でした。
どっかの大富豪のおじいさんがパーティーの翌朝に謎の死を遂げてて、密室殺人じゃねーかってことになって、資産がハンパないおじいさんってことだから、一族揃って容疑者って話です。
『IT』の子、『13の理由』の子、マイケル・マイヤーズの宿敵のおばさん、キャプアメさん、ボンドさんなど新旧の腹黒な豪華キャストが揃って、莫大すぎる財産相続のためにやんややんやと争いまくる殺人ミステリーでした。
で、出てくるコイツらが全然本当のこと言わないんですよねw
平然とウソつきすぎw
結局、シンプルな問題を意固地なクリストファー・プラマーのおじいちゃんと専属看護婦の女の子が余計なことしたから、話がますます複雑になってしまったということでした。
ボンドさんのクセのすごい探偵っぷりも良かったです。役者がみんな楽しみまくって演じてるワイワイ感が画面からこれでもかと迫ってきてて、みんなマジで最高の演技でした。
ひたすら傑作でずっと面白いです。
公式サイト
『マジカル・ガール』
これはプライムで観ました。
思っていた作品と違いすぎてビックリしましたねw
タイトルがコレなんで、なんかフワフワした可愛いファンタジックな話なのかなって思ってたのに、この陰鬱さw
日本の魔法少女アニメに夢中な末期の白血病の娘のために、父親がオークションで高額な魔法のドレスを手に入れようとするんだけど、ひとつの過ちが暴走して、新たな過ちをもたらし、それが巡り巡ってみんなが不幸になるおぞましく、救いのない因果。
素敵なマジカル一個もないままクソみたいに絶望的な不幸が不幸を呼ぶ嫌~な胸糞話だったw
みんなちょっと思考がズレてて、精神状態が異常で、何考えてるのかも分からんので、展開が気になりまくってずっと見続けてしまえる魅力でした。
途中から「こうなったらどこまで不幸になるのか付き合ってやるぜー」って前向きな気持ちになって鑑賞に臨んでましたw
最近では一番印象に残る強烈な作品。
こんな感じで、スペイン映画も面白いのちょこちょこあるんですよねー。オレが気づいてないだけでw
公式サイト
『アンセイン 狂気の真実』
インセインではないけど、セインでもないので、アンセインなのか。
ストーカー被害がトラウマになってる精神不安定な女が、意に反して精神病棟に強制入院させられるのだ。はたしてコイツはマトモなのか、はたまた陰謀なのかって話になります。
主役の女が狂ってんのか狂ってないのかどうなのかはっきりしろって思いました。
いやー、分からなくなる映画でしたw
分からなくさせて面白がってる。それがこの映画です。
器用なソダーバーグがiphoneで撮ってみたサイコスリラーです。
このiphone動画の画質感がなんかこの作品には相性いいというか、凄くいい感じにハマっていて、臨場感という意味では効果抜群出てましたね。
こっちまで頭おかしくさせられるような感覚に陥るこのテクニックが素晴らしかったです。
主役の女も上手すぎてたw
マット・デイモンがどうでもいい役でわざわざ出てたのも腰抜けた。スターからスターオーラ排除して何気なく登場させて、何事もないように冷徹に展開させる辺りがいつものソダーバーグ。
低予算でも面白映画をマイペースに放ち続けるソダーバーグの才能が光る1本でした。