う~ん。。。面白かったけど、これがボンドかと言い張られても、いや、なんか違うよねってのが正直な感想になっちゃうw
ボンドって看板背負ってなかったら、まぁ、それなりに面白いアクションエンタメでしょうね。
でも、正真正銘のボンドだからね。
嘘偽りなくボンドだからこそ、これがボンドだとは思いたくないって否定の気持ちが強くなってしまいました。
これがボンドでいいの?って聞き返したくなるようななんともボンドらしからぬボンドでしたw
子供に萌えるボンドや土下座するボンドや人形拾って優しい笑顔作るボンドなんかはマジで見たくなかったし、そんなボンドの姿は不快で仕方なかったし、これまでのボンドはなんだったんだって話です。
ボンド描写以外もあんまり冴えてなかった気がしました。
人質が必要なのか不要なのか判断が分からない不可解で何をしたいのか分からないラミ・マレックさんという存在感も目的意識もフラフラしたボスキャラがなんだか迫力がない。
アナ・デ・アルマス登場シーンはちょっとテンション上がったが、ショボすぎるアクションを見せてくれただけで、大した活躍しなかったよねって肩透かし感がハンパないw
多様性象徴の意味だけで登場する魅力ゼロの新しい”007″設定も強引すぎて嫌い。
場違いなほどコメディっぽく演出されるキャラクターのせいで緊張感もない。
後半に従って生ぬるく雑になるアクション。
そして、大味ハリウッド大作のような陳腐なラスト。
これで本当に最後のボンドなんでしょうか?
ボンドを最期にしておいて、エンディングロール後の「ジェームズ・ボンドは帰ってくる」がこれまた意味不明でイラッとしましたw
マジでどういう意味なのか教えて欲しいです。
頼むから帰ってこないでくれって思いましたw
いやー、ねー、こんな醜態さらすなら、絶妙に余韻残した『スペクター』で終わってくれたほうがハッピーエンドだったのになぁとなんか残念無念な気持ちになりました。
悪くはなかったですけども、全然最高でもなかったw
サム・メンデスだとこうはならなかったんでしょうけど。
『スペクター』で終わりかもしれないと当時は寂しく思ったが、あのまま終わって良かったんだと本作を観て実感。
こうやって無理やり決着付けるのが実は一番蛇足なのかもしれない。
余計なお世話。
前半のビリー・アイリッシュ流れるまではそこそこ傑作、その後からはまぁまぁで、後半は相当退屈。
本作のボンド像はダニエル・クレイグ史上最も弱気でフヌケ。
皮肉にもクリストフ・ヴァルツさんの登場シーンだけは凄く良かったw
『007/タイム・トゥ・ダイ』ってタイトルの短編にして、ボンドなんぞは冒頭でとっとと死んでくれたらスッキリしたかもしれないw
いずれにせよ、ボンドのご冥福をお祈りします。