やりましたね、アナ・デ・アルマス!
誰もが親愛するアナ・デ・アルマスさんですが、なんと今年のアカデミー賞主演女優賞初ノミネートの大吉な朗報だったので、何を隠そう本人以上に嬉しかったのがオレw
あまりにもおめこ!
でかした!
そんな話題作にして、色々と物議醸した『ブロンド』をとうとう観ましたw
ツイッターの世界では『ブロンド』への厳しい批判が目立っていたし、一部では「観ない運動」なんかもやっていたようですw
マリリン・モンローだかって有名な人がいた、大昔にスター女優でした、セックスシンボルでした。
それぐらいしか知らないので、なんでみんなそんなに騒いでんのか不思議でした。
まるで興味ゼロだし、どうでもよすぎるわけです、マリリン・モンローなんて人はw
本作でのモンローさんの描き方が気に入らず非難していた人たちって何者なのか不可解ですよね。
モンローさん好きすぎる人たちって突然ウジャウジャと湧いて出てきたのか?それとも想定外にも多くのファンが世の中にずっと潜んでいたのか?
それぐらいみんなムキになって怒っていたけど、別に創作なんだからいいじゃんとしか思いませんでした。
そもそも小説が基になっているし、実話ではないんだから、作り手の思想に任せるしかない。それが表現。
映画的価値としてはアナ・デ・アルマス主演だし、ネトフリの新作だしねーって部分ぐらいしか観る前に見出だせる重要性がない。
そんな冷めた軽薄な心がけでヘラヘラと無事に鑑賞。
そーとー長かったけどw
モンローさんが過ごした悲惨な幼少時代に始まり、大人になってからはうつ病で幻覚見まくるし、ハリウッドでは性暴力、家庭内暴力の被害に遭い続け、その上薬物中毒だったりもしたというねw
父親知らずに育ったために父性愛への異常な渇望で未熟なまま大人になった様な印象操作も見事に働いて、子供のように幼稚なまま男性と訳もわからず関係持ちまくるし、堕胎も繰り返されます。
ノーマ・ジーンとマリリン・モンローの狭間で常に不安定で朦朧と揺ら揺らしている姿が終始痛々しいw
ウソか真か知らないが、そういったスキャンダラスで気の毒なモンローさんの描写でほぼ埋め尽くされているのが本作。
サクセスストーリーではなくて、マリリン・モンローという作られた笑顔の裏で脆く壊れそうな虚ろな精神の危うさに焦点が当てられていた。
ドス黒い噂や弱い部分をだいぶ協調して、誇張して描いていたようですが、それが監督であるアンドリュー・ドミニクさんの描きたいモンローさんだったってことで納得するしかないのだ。
モンロー狂いの一部のノーテンキな観客が望む明るく、強く、輝やけるマリリン・モンローなんて描く義理なんてないわけですから、そんなもん。
ダークサイドを見せたいという作り手側の意図を汲めって話です。
ハリウッドで男社会に食い物にされながら愛を求めてフラフラと彷徨うマリリン・モンローさん。
大昔に死んだことを言いことに映画のおもちゃとしてやりたい放題な描写されまくる『ブロンド』。
確かにかなり偏った人物像になってはいたけど、世間の評価なんぞ知らねーよとばかりにアナ・デ・アルマスさんの一世一代かと思わせる名演技があまりにも良くて、マジでロックでした。ロックンローラーですわ、アナ・デ・アルマス。
延々と暗く、陰鬱で、生理的に不愉快な演出満載の上にめちゃくちゃ長かったが、アンドリュー・ドミニクさんが求めるマリリン・モンローを体当たりで演じ切るアナ・デ・アルマスが最高すぎて言葉失いました。
オッパイも丸出し。自分でも揉んでました。
出しても、揉んでも、オッパイは減りません。ってぐらいの覚悟で臨んだんでしょうね。
女優根性、凄い!w
つまり、結局、面白い映画だったという感想になります。
クソ長いがw