これです!
観たかったのはこれ!
観たかったティーエイジで、ミュータントで、ニンジャなタートルズ!
誰もが待っていた、望んでいた形で提出されてきました。
セス・ローゲン天才!神!
これ以上想像しえない完ぺきな表現度なんじゃないですかこれは!
オリジナル性損なわずストリートな精神とティーンエイジ謳歌するタートルズ。
キャラがどいつここいつもはちゃめちゃに立ちまくってて、ニンジャなアクション、ストーリーは分かっちゃいてもストレートに感動的。
このスプレー缶吹きつけ質感なNY仕込み落書きポップアートがド派手に、せわしなくガチャガチャと動き回ってるようなグラフィックのアニメーション演出がガチバチに作品の世界観と相性抜群で、刺激的なんだけど心地よさがヤバい!
凄い!
絶対に今年観るべき作品の1本。
緑の実験液体浴びちゃったタートルズが地上の目を盗みながらのひそひそ隠れ地下暮らし生活。
そんなもんそろそろやってられんってことで、地上で普通に青春したい、人間に受け入れられたい、そのためにはヒーローになっちゃえー。
ってことで、人間嫌いで人間不信のネズミなのに育てのお父さんスプリンターさんの心配もなんのその聞き分けないし、とりあえず目立ちたいのがティーンエイジャーっつーもんなんだからそりゃねw
たとえ、ミュータントのタートルズでも人間のキッズと一緒。
興味本位やノリで軽率に行動しちゃうことの重要さ。若いからこそ考えすぎないという有利性。それが大きな変化を起こしていくことがあるのだ。
なんか深いことは分からんが、ヒーローになればいいんでしょ?みたいな流れに身を任せていくあたりが凄く軽くて、でも本気なので、その気持ちにまっすぐな取り組みによってヒーローになっていくのがめちゃくちゃ良かった。
ヒーローとして振る舞うことで、周囲がヒーローと認めるので、だからこそそいつはヒーローになれるのだ。
泣けますこれは。
ミュータントというのは人間社会にとって正体不明の恐怖の対象であり、ミュータントも人間を怖がっているため共存は難しいのだ。まさしく社会的分断というリアルの分かりやすい表現となっている。
ミュータント・タートルズは恐ろしいテロリストだという嘘、誤解。
でも、その認識は覆さないとならない。そうさせるのがミュータン・タートルズ自身なのだ。
どんだけこう思われたい、認められたいと求め、願っても、自分から現状を変えようと行動しないと、何も生まれないし、その理想は実現化しないのだ。
世間から嫌われても「ヒーローを止めちゃダメなんだ」みたいなことをタートルズの誰かが言っていた。その通りだと思う。
その姿を知れば誰かは気づくのだ。歩み寄ったり、理解しようとする。
恐怖されることで恐怖を与えようとするスーパーフライという憎しみの権化との対照が凄く良く描かれていた。
ミュータント・タートルズに協力するジャーナリスト志望の人間の女の子エイプリルも、テレビの前では緊張とストレスで吐きまくる自分に打ち勝つことでブレイクスルーを起こす。
己は何たるかを自分の力だけで証明しないとならんわけだから、人生甘くないなぁと思いましたw
どんなヤツでもありのままの自分を無条件で受け入れられたいと実は切望している。
でも、そのままじゃ誰にも向きもされず、相手にされないという現実的で健全なメッセージも凄く響いた。
また、実写版ではネズミ要素が強すぎて嫌悪感が強かったスプリンターさんのビジュアルも緩和が利いていてアニメならではの愛らしさなのもポイント高い。
スプリンターさんの親心がこれまたね、泣かせるのだ。
そんなわけで、超絶傑作でした。たぶん今年のトップ10入りは確定ですね。
キュートでお茶目なミュータントタートルズ兄弟がティーンエイジなノリと家族愛でNYをメイヘムから救う『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』。
これは圧巻の表現力な心震えるアニメーション大作になってました。クールすぎてた。
ヒップホップノリの青春ドタバタコメディであり、ヒーロー物としても申し分なし。
後半は死ぬほど涙。
そんでもって、エンディングでのアイツの気配匂わせってことで唸ります!w
続編待望!!