嬉しかったです。
決して期待していたわけじゃなかったので、これは想定していたよりずっと良かった。
本気で1作目に匹敵するか、その次ぐらいに面白かった。
まさかのレベルの面白さ。
『プレデター2』以降があまりに酷かったので、好意的な評価にしかならない傑作でした。
なんつーか、懐かしかったw
いきなりのジャングルから始まってくれて、その時点で1作目を思い出しちゃいますよね。
ストーリーは若干駆け足気味で、雑かもしれないけど、そんな細かいことはどうでもよくなるほど文字通りの正真正銘な「ザ・プレデター映画」に仕上がってました。
プレデター以外のナニモノでもない誰もが納得する立派なプレデター映画。
カッコよくて、怖くて、凶暴で、凄い武器たくさん持っているし、無防備な相手にはちょっと甘いけど、宇宙最強にして人類最大の敵。
そんなみんなのアイドル、プレデターが抜群に暴れまわってくれる。
地球に何度も狩りに来てるだけあって殺人センスが格段に上達してましたし、相変わらずジャングル戦がハンパなく得意でしたw
あまりにプレデターが好きすぎるせいで、時々人間側よりプレデター側に加担してる自分がいましたw
とにかく、この満を持したシリーズ最新作は、オレが観たかったプレデターであることは間違いありませんでした。
原点回帰のような「これぞプレデター!」って感じのワクワク感があった。
個人的には1作目を超える人間対プレデターの殺し合いが楽しめました。
どこかにシュワちゃんがいるんじゃないかって思わせるような当時の雰囲気があったし、今回もプレデターに対抗するのは米軍です。
しかも、ただの軍人じゃなく問題児の集まりって設定が異色。
精神に問題を抱えた狂人ばかりで、コイツらの支離滅裂なやりとりがいちいちヤバいw
プレデター研究に夢中すぎる女科学者も絡んでくるんだけど、協調性ゼロで、なぜか戦闘能力がやたらと高かったりしますw
そんなわけで、キャラがみんなちょっと濃すぎますねw
今回はプレデターだけじゃなく人間側のキャラも魅力に溢れていた。
ストーリーは結構複雑な構図をしていて、人間側もプレデター側もそれぞれで秘密や争いがあったりします。
プレデターに纏わる謎を追いながら、同時に殺し合いが混乱を極めていきます。
監督・脚本はシェーン・ブラックさんです。
この人は1作目になんと出ていたんです。
特殊部隊の一人としてちゃんと出演していた。
だからこそ、たぶん思い入れがあるんだと思いました。
思い入れがある人が作ったんだと分かる映画になってます。
1作目を意識した作りなのも頷けるし、米軍の除け者集団が活躍する展開も胸が熱くさせられた。
プレデターでありながら一個一個のシーンが凄く面白くて、クセのあるキャラクター、脚本も実は凝っていたのが印象的でした。
脚本家シェーン・ブラックさんの本領発揮といったところじゃないでしょうか。
最も感心したのは、その残酷表現です。
先日鑑賞した『MEGザ・モンスター』では肝心の血まみれな地獄パニックが見ることができず悶々としていたので、『ザ・プレデター』におけるクールでショッキングな人体破壊や殺人シーンにはスカッとしましたw
ただ、この辺りのグロテスク演出は、おそらく共同脚本のフレッド・デッカーさんの趣味が強く出ていたのかもしれないw
もちろん正統な続編としてキッチリ作られていて、シリーズは確実に進化してました。
続きが早く観たいと思わせてくれた『ザ・プレデター』でした。