スゲー面白かった!
これはもうビートルズだから成り立つコンセプトだし、だからこそ感動的。
ビートルズがいない社会なんてそりゃまー、とんでもないパニックになりますなw
ゾンビパニックより世界は混乱すると思うw
ビックリしすぎて犬と猫は交尾を始めるし、海は真っ二つに裂けて、天は真っ逆さまに落ちるよマジでw
まさにダニー・ボイルの『28週後』なんて目じゃない終末世界。
アルマゲドン到来w
ビートルズの影響力はそれほど強大。
あらゆる文化、思想、宗教、生き方みたいなものが一変します。
だって、ビートルズですからね。
すべての人間にとって、そこにあって当然なんだから。
生まれる前から存在していた既成概念や価値観が突然消えちゃうみたいな衝撃ですよ。
もはや人類の歴史が根底から覆されるような絶対的な意味がある。
ビートルズというのは世界が認める社会常識なんだから、それがいきなり消えちゃうなんて考えるだけで背筋が凍るし、ブルブル震えちゃうわマジでw
なんと、それが宇宙の未知の力によって起こっちゃう。
売れないし、冴えないミュージシャンが、たった一人だけビートルズを知っている世界が発生。
そんなわけで、彼はもちろんビートルズを歌うのだw
ピンチはチャンスってことで、誰も知らないのに自分だけ知っているのが、よりによってビートルズ。
ラッキーにも程があるってことで、あやかるのは当然の流れ。
メロディも歌詞も必死に思い出して、うだつのあがらない音楽家人生を逆転させようと奮起するのだ。
発表する曲はすべてビートルズなので、当然ことごとくヒットして、現代ならではの便利で効率的なオンライン手法によって、主人公は一躍世界的スーパースターに。
まぁ、想像は難しくないですよね。そこまでは。
それからどうなるの?ってところからの展開がオレとしては凄く面白かった。
まさにこれこそ映画だからこその表現だし、映画のマジックだし、ビートルズ、そしてジョン・レノンという人間へのダニー・ボイルさんの畏敬の念、気持ちの深さがとにかく泣けるわけです。
シンプルだが、ストレートに響くメッセージが、ブットんだストーリーの先で、主人公の迷える心にさりげなく差し出される。
『ラブ・アクチュアリー』書いただけあって、リチャード・カーティスの脚本は現実的で辛辣でありながら、不器用だけどマジメに生きる人間への優しい視線が健在でちゃんと嬉しかった。
そもそもビートルズの楽曲はやっぱ良すぎるw
オレは音楽的に無知すぎるので、「この曲もビートルズだったのか!」って感動したりもしたw
ビートルズの楽曲が主人公の複雑な心情をいちいち代弁してくるし、ビートルズの偉大な力を借りて愛を表明する姿には涙出た。
ビートルズをこよなく愛する主人公を通して、ビートルズは確かに存在するのだ。
この映画は今の音楽業界への皮肉がかなり効いていて、笑いの取り方は気が利いていて、ビジュアルセンスもやたらと高い。
つまり、頭はかなり良いのだ。
ダニー・ボイルだから分かってたけどw
何よりもビートルズとジョン・レノンの精神が、志の高いエンタメとして大切に描きこまれている。
イエスタディがトゥデイになって、その後もトゥモローになって先に続いてくんだと想像させるラストも素晴らしかった。
やっぱね、ビートルズがいない世界はあまりにも寂しすぎる。
ハリポタはなくても問題ないがw