『ブラック・アンド・ブルー』

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警察という権力を振りかざす嫌らしい人たちがいて、人種的な理由で不当に扱われる人たちがいる。
そんなの間違ってるよ、変わらないとダメですよってゆーことを言ってました。

ブラックとブルーの構図。
まさに今らしい作品。

アメリカ社会の現状への怒りや不満を感じた作品。
この題材に対してそれほど深堀りしていないので、描写の浅さは目立つけど、単純に面白いのでまぁオッケーでしょうw

ちょっと前だと『トレーニング・デイ』や『フェイク・シティ』みたいなデビッド・エアー関連作品、メチャクチャに昔だと『Q&A』『セルピコ』みたいなシドニー・ルメット作品なんかでもさんざん作られてきた汚職警官物のスリラー。

従軍経験のある正義のルーキー警察官が、仲間の刑事たちによるギャングの殺人現場を目撃してしまい、部署の汚職警官と復讐を望むギャングの一味の両方から命を狙われ、誰が味方か敵か分からない状況に追い込まれて大変な目に遭う話。

面白いのは主人公が黒人でありながら、担当区域の黒人からなかなか助けてもらえないし、逆に殺されそうになるというねw

主人公が警察官ってことで、なんと地元のふるさとの知り合いである黒人コミュニティからも敵視されてしまうという作り。
黒人側からしたら、主人公は白人に身を売った裏切り者でしかないのだ。

それぐらい黒人社会から「警察」が嫌われてるってゆーのがね。
哀しいことですw

「警察」は「ブルー」として白人社会の手先として唾ぺっぺされてることが良く分かる作品w
例えそいつ個人がブラックであっても、相手の目に見える色はブルーなのだ。

警察に目を付けられないように身を低くしながら、または犯罪に手を染めながらも生きるために生活をしないとならない底辺の貧困層の人たちの心情なんかもちゃんと汲んだ辺りも良かった。

主人公はブレることなく、あくまでも自分という一人の人間として、正義を信じる警察官として筋を通そうとするのでカッコよかったです。

警察をディスっているようですが、実はバランスを気にしてたましたね。

警察組織の横暴どうなの?って訴えつつ、警察のあるべき精神性を内側から語ることで丸く収めてましたw

外観として社会問題を描くが、作り手もそんなに深く考えてないし、生真面目に作ってないので、まぁ軽い気持ちで楽しんでいいと思う。

イケメン黒人女優のナオミ・ハリスがちゃんと主演張って、ちゃんとしたアクションと見応えある演技を見せてくれる面白い映画。
彼女のキャリアを代表する1本になったのは間違いないです。

公式サイト

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