戦争のヤツです。
第二次の方の戦争やってたドイツで、ナチス信奉が行き過ぎて空想上でヒトラーを友達にしちゃってるドイツ人少年の日常と心の変化をかなり面白おかしく、シビアな戦時下の現実と交えて描いてました。
映画として凄く「戦ってる」作品でしたよね。
タイカ・ワイティティだかって本名の時点でなんか人として違うのかなって思わせてくれる面白い名前の人が作ったとか。
この人はそこら辺のモンとは出来が違うんでしょうね。
だから見てる景色が違うのだ。意識が違ってくる。
要するにホロコーストの話なんだけど、ここで展開する人間関係はなかなかこれまでなかったし、ユーモアの高度さとか先を行ってますよね。
こんな気概はハンパモンにはないですw
今なおはびこっているヘイトに対する映画ならではの表現での粋なヘイトというか。
ストレートじゃなくてユーモアで対抗してるのが頭の良さを感じて好きでした。
アホのフリしてフザけてるようで知性が溢れた作品。
ユーモアを描けるかってのはやっぱ重要でしょうね。
作り手の柔軟性やセンスってことになっちゃうんだけど。
タイカ・ワイティティさん、凄い人だ。
ナチス思想にのめりこむジョジョ・ラビット君を決して否定せず、常に笑顔で快活にふるまい、人生の喜びを信じて、未来への希望を捨てず、祖国ドイツへの愛を忘れない母親役スカーレット・ヨハンソンがカッコいい。素晴らしかったです。
ジョジョ・ラビット君が入隊する訓練隊の上司サム・ロックウェルがこれまたいいキャラで泣かせるのだw
キャラクターがみんな良かったよね。
脚本も最高の出来。
あまりに面白すぎたし、メチャクチャ泣けたな。
魅力しかない作品になってた。
アカデミー賞かなんかでちょこっと話題になってたみたいですね。
こんなに面白いなら映画館まで見に行けばよかったっていつも思うんだけど、どこの映画館で上映してたのかね?w
そんなことさえ全然知る由もなかったぐらいに、去年はわざわざ映画館情報を取りに行ってなかったのだw
こんな最高傑作だったんですねー。
いやー、観て良かったです。
主演のジョジョ・ラビット君、可愛かったしw
おすすめですわ。