『アオラレ』

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交差点での運転イライラから鳴らしたクラクションブーブーの軽はずみな判断で、『激突』と『フォーリング・ダウン』の恐怖が同時に起こってしまう話。

交通マナーの誤りひとつでこんな事態になるなんてワロタw

煽ってくる相手がめちゃくちゃ殺気立ってて、世の中への恨み節満々の色んな意味での「無敵な人」ラッセル・クロウだったというが怖すぎるww

社会に見下され、見捨てられる弱者の煮えたぎる怒りをラッセル・クロウが熱演。

完全にタカが外れた暴走っぷりが最高のエンタメで、通じるテーマを描いた『すばらしき世界』の役所広司、『ジョーカー』のホアキン・フェニックスに次ぐ名演技。

さすが野獣ラッセル。

俄然、オレはラッセルの側に当たり前のようについて鑑賞。

人をゴミのように切り捨てる世の中に一発正義の鉄槌を下してくださいたのんます!って合掌しながら大応援しましたw

ラッセル・クロウってしばらく見ないうちに凄く太ったし、凄く人相も悪くなって、凄く迫力満点。目つきもヤバすぎて、デンジャラス。

これぞハリウッドが誇る視覚効果に頼らない本気のスペクタクル。

ラッセルと標的とされる女だけは運転技術がムダに上手いせいかずっと無事でい続けるのに、巻き込まれる周囲がドカドカ事故りまくって、派手に死にまくるという図式w

関係ない人たちにハタ迷惑をかけまくるというのも社会への復讐のあるべき描き方。

そのワイルドでクレイジーすぎる手段によって、まざまざと謝罪することの重要性と尊さを失礼な愚民どもに教えようと張り切ってる。

本気の謝罪ってどうやったら相手に伝わるんだろうな。むずいなぁなんて考えさせられるw

狙われる女も女で離婚と子供の送り迎えと貧困に苦しめられていて余裕なし小市民なので、自分と家族を優先して他人の命をあっさりとラッセルに売ってしまうあたりが絶妙な人でなしっぷりで、そこも人間的で良かったw

誰もが余裕がなく、ネガティブな感情をコントロールできない悩めるストレス社会。

相手のことを考えたり、思いやれる人間になれるように社会はオレたちをどうにか助けてくれよって思いましたw

感情にまかせてクラクションブーブー鳴らす前に、一度深呼吸して、それが正しい行為なのか良く考えろ。

社会派エンタメの傑作。

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