3月3日公開!『フェイブルマンズ』試写会。

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スピルバーグはなんでスピルバーグなのか。

スピルバーグがスピルバーグたる所以。

スピルバーグの根幹を作り出した重要な少年時代の記憶。思い出。物語。

それが映画になりました。

監督はスピルバーグ本人w

贅沢にも程がある信じられない作品。

スピルバーグ史上最もスピルバーグすぎる映画!

自伝だから当たり前!

マジで興奮しました。

これはスピルバーグ以外に誰も作れない。

他に誰か作れますかこれ?

チャック・ラッセルに作れますか?

作れるわけないだろ!w

いやー、凄すぎた!

満を十分に持したのかまだ持していないのか知らないが、遂に作られてしまったスピルバーグのパーソナルな思い入れ充満の究極の自伝映画『フェイブルマンズ』。

スピルバーグとは誰ぞや?映画とは何ぞや?

年間1000本見ていようが、スピルバーグの映画を全作制覇していようが、『フェイブルマンズ』を観ていない時点で、そんな映画ファンなんかは所詮井の中の虫けらなんよ。

なーんにも知らない無知迷妄の思い上がりクソ野郎でしかないのだ。

知っていたつもりでもそれは思い込んでただけ。幻想にすぎなかったのだよ君。

それが嫌なら、おとなしく『フェイブルマンズ』を観てスピルバーグを知れ。映画を知れ。

とんでもない感動作!とんでもない面白さ!

まさによ、まさにこれこそスピルバーグにしか到底作れないオリジナル脚本賞ノミネートも納得するしかないスピルバーグすぎる自伝!

スピルバーグの家族、スピルバーグの青春、スピルバーグの映画作り。

スピルバーグの手によって明かされるスピルバーグの原点。

郊外での暮らしがあり、『地上最大のショウ』との出会い、スピルバーグの知的興味を見抜いた母親から贈られた最初のカメラ、妹たちや仲間たちとの無邪気な映画作り、芸術への愛と芸術が生む罪深さを熱弁する叔父との対話、戦争というテーマへのこだわり、引っ越し先の学校での反ユダヤ差別、両親の離婚、現実を重視する父親との片親世帯での生活。

なぜ『E.T.』を作りながら『シンドラーのリスト』も作れるのか。

なぜあんなにまばゆいほどの光を描きながら、目を背けたくなるほどの暗部も描けるのか。

なぜ最も優れたストーリーテラーなのか。

それが全部分かる。

『フェイブルマンズ』におけるすべての出来事、あらゆるエピソードが起こるべくして起こり、あらゆる人物が出会うべくして出会った。

スピルバーグがスピルバーグである意味であり、スピルバーグであり続ける運命を示していたのだ。

子供時代に色々と家庭内でのゴタゴタはあったけども、決してスピルバーグは両親を悪者にしない。

それどころか慈しみ、優しく、敬愛に満ちた眼差しが向けられ、その奥にはまぎれもなく感謝がある。そんな心がけはスピルバーグらしくて本当にステキだし、悪い様に描こうと思えば描けるキャラクターが何人か登場するのに、スピルバーグは決して彼らを意地悪く貶めようとはしない。

なぜなら、彼らがいたからスピルバーグはまぎれもなくスピルバーグなのだから。

フィルムに映し出される世界。映画という表現が人にもたらす感情のうねり。興奮。ざわめき。

心揺さぶり、打ちのめす。

人の気持ちに良くも悪くも影響を及ぼし、秘密を暴き、現実さえも変えてしまう魔法であり、魔力。

映画はあまりにも楽しく、危うい。

それでもなお、映画は尊いし、映画ってなんでこんなに人を夢中にさせるのか。

スピルバーグがスピルバーグとして教えてくれる。

こんな素晴らしい映画観たことありますか?

スピルバーグの天才性や感受性が、芸術肌で情熱家の母親側の家族の遺伝がもろに大きかったことも明らかになり、本当に興味深い。

ミシェル・ウィリアムズ演じる母親がどこか『フック』のような夢の世界で生きているかのようなこの世のモノとは思えない不思議な人物のように描かれていて、謎が解けたのだw

それにつけて、叔父のボリスさんとの出会いなんかもめちゃくちゃ大きかったりする。

演じるジャド・ハーシュさんは短い場面でありながらかなり強烈で、印象深い演技残してて、狂気じみて、怪しげで、常識外れなんだけど、とってもチャーミングw

ジャド・ハーシュさんを認めてアカデミー賞候補にした人は偉いと思ったw

スピルバーグご用達のヤヌス・カミンスキーさんの撮影がこれまたね、かつてなく親和性発揮して効果てきめんだった。

数々のエピソードの語りにしても、キャラクター描写にしても、自伝なのになんだかファンタジックな映画観た気持ちにさせてくれて、ラストは心も空も晴れ晴れ。

2時間半あったようですが、長さなんぞ微塵も感じさせない演出力がまさしくスピルバーグらしいよなぁと大満足で観終わりました。

これを超える自伝映画あったら教えてくださいマジで。

スピルバーグの映画を観てきた人、スピルバーグの映画を好きな人には特にアピール力がとんでもないし、本作の存在自体が奇跡のごとく嬉しすぎるスペシャル映画。

その意味でも『フェイブルマンズ』はかけがえのない作品です。

スピルバーグほど映画が何なのか理解してる人はいないわけで、それは幼少期から身を持って身に染みて思い知ったんですよね。

スピルバーグを知ることは映画を知ること。

映画好きなら『フェイブルマンズ』を観に行かないとここは。

つーか、『フェイブルマンズ』観ずにスピを知った気でいるなよ!

監督はスティーブン・スピルバーグ!

絶対にチャック・ラッセルじゃない!

3月3日公開!オレの誕生日の2日後だ!参ったか!

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