「なんじゃこりゃ?!」
そうつぶやくしかない場面が延々と続くとんでもない『カーター』でした。
目の前で起こったんだと思うといまだに信じられないが、信じるしかないこの常識外れの面白さw
結局この2時間はなんだったのか教えて欲しいし、ずっと何もかも意味不明なのに、ただひたすら面白くて死にそうになるという韓国映画がまだまだ秘めるパワーの底無しの凄まじさが羨ましいノリノリの殺人エンタメ。
タイトルは『コーチ・カーター』でも『ジョン・カーター』でもなく、ただシンプルに『カーター』でありながら、カーター史上一番困難なストーリーが待ち受ける本作『カーター』。
いきなりベッドの上で起きたら記憶なくて、それなのに頭に直接命令してくる謎の声に言われるがままに戦いに身を投じていくことになるカーターさんのシンプルとは程遠いミッション。
新型の未知のウイルスが世間を騒がしているらしく、免疫を持つとされる見ず知らずの女の子を運ぶために命懸けなきゃならないカーターさんですが、自分が誰なのか知らなくとも体は覚えている人間離れした殺人能力が発揮されまくっての、襲い掛かってくる謎の暗殺集団との血みどろ大暴れ人殺しバイオレンスが血気盛んに活気づいていきます。
意図も意味もわからない常軌を逸した変態カメラワーク、狂気的な発想で頭のおかしさのあまり脳が止まりそうになるアクション、唐突過ぎる展開に動揺しながら、デタラメすぎるストーリーを最後まで堂々と貫きます。
ここまでメチャクチャな映画はないです。
やってることがバカすぎて天才というかバカを超えてましたねw
とにかく最高でした。
記憶はないけど人殺しの達人カーターさんに課せられる殺伐とした旅の行方ですが、見ているこっちは途中からカーターさんが一体何と戦ってるのか何度も分からなくなりましたw
POVスタイルのFPSフッテージのSFアクション『ハードコア』風ではあるけども、ずっと自由奔放で、傍若無人で、作り手の脳の神経を疑わざるを得ないスーパークレイジー。
作った人は誰だか知らないがぶっちぎりの関わっちゃダメなレベルの鬼狂人。
『沈黙の陰謀』『紀元前1万年』のカミーラ・ベルがちょい役で出ていたことで話題にならなかったワンカット風キチガイ殺戮映画『カーター』をぜひご覧あれ!
ネトフリは最強!